暗記を続けようと思っても、いつのまにかやめてしまう。
そんな経験は、きっと誰にでもあります。
参考書を買った最初の数日はがんばれたのに、気づけば開かなくなっている。
アプリを入れた日は張りきっていたのに、通知だけがたまっていく。
そして、「自分は意志が弱いんだ」と落ちこんでしまう。
でも、続かないのは、あなたのせいではありません。
続けられるかどうかは、意志の強さではなく、「続け方」で決まるからです。
言いかえると、ちょっとした仕組みさえあれば、意志に頼らなくても続けられます。
このコラムでは、暗記が続かない原因をほどいたうえで、無理なく続けるためのコツを紹介します。
がんばらずに続ける、を目指していきましょう。
なぜ、暗記は続かないのか
やる気は、天気のように毎日変わる。だから当てにできない。
コツの前に、まず「なぜ続かないのか」を見ておきます。
つまずく場所が分かると、対策も立てやすくなるからです。
続かない理由は、だいたい3つにまとめられます。
1.やる気にたよっている
「よし、やるぞ」という気持ちは、長くは続きません。
やる気は、天気のように毎日変わるものだからです。
気分がのっている日はできても、つかれた日はできない。
やる気をスイッチにしていると、続かないのが当たり前なのです。
2.一気にやりすぎてしまう
はじめのうちは、つい張りきって、1日に何十枚も覚えようとします。
でも、それは長距離走を全力ダッシュで始めるようなもの。
次の日にはへとへとで、机に向かうのがいやになってしまいます。
最初の「がんばりすぎ」が、息切れの原因になるのです。
3.効果が見えない
暗記は、成果がすぐには目に見えません。
きのうより賢くなった実感がないと、人は手を止めてしまいます。
「やっても意味があるのかな」という気持ちが、少しずつやる気をけずっていく。
進んでいる手ごたえのなさが、続かなさにつながるのです。
続けるための5つのコツ
ここからは、続けるためのコツです。
どれも、さっきの3つのつまずきをほどくためのものです。
むずかしいことはありません。
「がんばらなくても続く」状態を、少しずつ作っていきます。
コツ 1ハードルを思いきり下げる
高い壁はまたげない。低い一段なら、つかれた日でも越えられる。
続けるいちばんのコツは、目標を「ばかばかしいほど小さく」することです。
「1日5枚」でも、「1日3分」でもかまいません。
少なすぎて笑ってしまうくらいが、ちょうどいいのです。
これは、つまずきの「やりすぎ」を防ぐためのコツです。
人は、大きな目標を前にすると、始める前から腰が重くなります。
でも、「5枚だけ」なら、つかれた日でも手をつけられます。
そして、たいていは5枚で終わりません。
いざ始めると、「ついでにもう5枚」と進めるものだからです。
大事なのは、毎日「ゼロにしない」こと。
1枚でもめくれば、その日は続けられた日になります。
小さく続けた日が、気づけば長い線になっていきます。
コツ 2いつもの習慣にくっつける
「◯◯したら暗記」。いつもの行動が、次の行動を連れてくる。
やる気にたよらない、いちばん確実な方法があります。
それは、すでに毎日やっていることに、暗記をくっつけることです。
たとえば、「歯みがきのあとに5枚」。
たとえば、「電車に乗ったらアプリを開く」。
たとえば、「寝る前、布団に入ったら3枚」。
こうして「◯◯したら暗記する」と決めておきます。
すると、歯みがきや電車が、暗記のスイッチがわりになります。
やる気を出す必要がありません。
いつもの行動が、次の行動を自動で連れてきてくれるからです。
とくに、通学や通勤のすきま時間は相性ばつぐんです。
机に向かう時間をわざわざ作らなくても、移動のあいだに少しずつ進みます。
つむぐ暗記カードは、スマホでさっと開けます。
信号待ちのような短い時間でも、数枚ならめくれます。
「暗記のための時間」を新しく作るより、今ある時間に乗せてしまいましょう。
これらの「小さく始める」「やる気に頼らない」という考え方は、スティーヴン・ガイズさんの『小さな習慣』(原題 Mini Habits)という有名な本で、くわしく語られている考え方です。
彼は、10年間運動が続かなかった自分が「1日1回の腕立て」から始めて、習慣を変えていったと書いています。
「ばかばかしいほど小さく」「やる気ではなく仕組みで」という核は、この本から多くを学びました。
もっと深く知りたい方には、ぜひ一度読んでみてほしい一冊です。
コツ 3「サボってもいい」を前提にする
続けるうえで、いちばんの敵は「完璧主義」です。
「毎日かならず」と決めた人ほど、1日できなかったときにつまずきます。
1日休むと、「あぁ、もう続かなかった」とまるごとやめてしまうのです。
でも、最初から「サボる日もある」と決めておけば、どうでしょう。
休んでも、それは想定内です。
次の日にまた5枚めくれば、ちゃんと続いています。
うれしいことに、つむぐ暗記カードの間隔反復は、「忘れること」を前提に作られています。
しばらく開けず、内容を忘れていても、問題ありません。
忘れていたカードは「Again」を押せば、また近いうちに出てきてくれます。
サボったことを、アプリに叱られることはありません。
賢く、もう一度くり返せるようになっているだけです。
だから、「ゼロか100か」で考えるのをやめましょう。
100点を3日でやめるより、70点を毎日ゆるく続けるほうが、ずっと遠くまで行けます。
コツ 4進みを見える化する
伸びていく数字が、見えない努力を見える達成感に変える。
「効果が見えない」というつまずきには、進みを目に見える形にするのが効きます。
人は、数字や記録が伸びていくと、それだけでうれしくなるからです。
つむぐ暗記カードの統計画面には、「連続学習日数」が出ます。
毎日少しでもめくると、この日数が1日ずつ伸びていきます。
数字が伸びてくると、「途切れさせたくないな」という小さな張り合いが生まれます。
同じ画面には、「今日めくった枚数」も出ます。
きょうの自分のがんばりが、ひと目で分かります。
さらに、ホーム画面では、フォルダごとに「今日やるぶん」の数がバッジで表示されます。
そのバッジの数字をゼロにするのが、その日のささやかな目標になります。
見えない努力を、見える数字に変える。
それだけで、続ける力はぐっと強くなります。
コツ 5「自分ごと」の単語にする
最後は、覚える中身の話です。
続くかどうかは、その内容が「自分に関係あるか」でも大きく変わります。
興味のない単語をめくるのは、どうしても苦痛です。
でも、自分に必要なものや、好きなものなら、自然と手がのびます。
試験に出る単語、好きな映画のセリフ、仕事で使う言いまわし。
「これは自分に必要だ」と思えるカードを選びましょう。
つむぐ暗記カードには、すぐ使えるスターターセットもあります。
その中から、今の自分に合うものを選んでもいいです。
物足りなければ、自分だけのカードを作るのもおすすめです。
「自分のための一枚」だと思えると、めくる手は軽くなります。
まとめ
最後に、今日の話をふり返ります。
暗記が続かないのは、意志が弱いからではありません。
やる気にたより、やりすぎ、効果が見えない。
その3つにつまずいているだけです。
だから、続けるコツは「がんばること」ではありません。
むしろ、逆です。
ハードルを思いきり下げて、ばかばかしいほど小さく始める。
いつもの習慣に、そっとくっつける。
サボる日があってもいい、と最初から決めておく。
進みを数字で見えるようにして、小さな達成感を集める。
そして、自分に必要な単語を選ぶ。
どれも、「意志でがんばる」のではなく、「続く仕組みを作る」ための工夫です。
つむぐ暗記カードは、この「続ける」を支える道具です。
スマホですぐ開けて、すきま時間に数枚めくれます。
間隔反復が、今日やるぶんだけを出してくれます。
連続日数や今日の枚数が、あなたのがんばりを見せてくれます。
サボっても、Againを押せば、ちゃんと戻ってこられます。
続けるコツは、頑張らないこと。
意志ではなく、仕組みにまかせましょう。
その小さな積み重ねが、いつか「覚えられた」に変わっていきます。
まずは今日、5枚だけ。
そこから、始めてみてください。